検索
2023年3月13日、本学の調理実習室で、「さかな料理講座」を開催しました。
これは、青森県の「若者世代に向けたあおもりの魚食普及事業」の一環で、県内の漁業者の方から直々に、県産の魚介類を使った「漁師めし」を学ぶ企画で、2022年9月のホタテに続いて開催しました。
講師は、中泊町小泊地区の漁師、鈴木直也さんと鈴木舞子さんご夫妻です。
小泊地区で釣り上げたばかりの高級魚「ウスメバル」を、舞子さんのレクチャーで「白煮」と「刺身」に調理しました。
メバルは身が硬いため、薄く切ったり厚めに切ったりして食感の違いを楽しむとよいことや、メバルの肝を身と一緒に煮付けるとうま味が増すことなど、地元の「漁師めし」の技を教わりました。
直也さんは、青森県水産振興課が手掛け全国的にも有名な「漁師カード」のモデルにもなっている漁師さんです。主に刺し網漁法でメバルを獲っているそうです。舞子さんは、北限の海女(あま)さんで、モズクやアワビなどの素潜り漁をしたり、クロマグロ遊漁船の船長として活躍したりと、ご夫婦ともに魚食普及や漁業振興に力を入れている県内でも随一の漁師さんです。
ベトナムからの留学生も、青森県出身の学生も、この日の参加者は全員、メバル調理は初めてで、最初は鮮魚に触れることすら躊躇していましたが、見事な三枚おろしをするまでになりました。若者の魚離れというものの、経験や知識、機会がないだけで、こうして実際に見て触って食べることで、壁の高さは簡単に払拭されることがよく分かりました。
今回も、漁師さんと、水産振興に励んでいる県職員の方から、青森県の豊かな生鮮魚介類や漁業者、漁場について学ぶことができました。
青森中央短期大学では、これからも魚食普及と食育の取り組みを推進してまいります。