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教育目的

食物栄養学科は、栄養士を栄養学に関する知識や技能をツールとして社会の発展(人びとの健康の維持・増進)に貢献する専門的職業人と位置づけ、「根拠に基づきながらも対象者によりそった栄養の指導と給食の提供を実践できる栄養士」を育成することを目的とします。

3つの方針

1 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

食物栄養学科に在学し、学科授業科目よりコモンベーシックス・リベラルアーツ合わせて12単位以上、専門科目40単位以上を含み、合計62単位以上(卒業必修を含む)を修得した者には、学科の学修目標を達成し、学修成果を獲得したものして短期大学士(食物栄養学)の学位を授与します。

学修目標

  1. 栄養士の職域・役割を自覚し、目指す進路の実現に向かって自己の研鑽に努めることができる
  2. 専門的技術や知識を追究するとともに他分野の知識を幅広く身につけ、それらを組み合わせて使うことができる
  3. 対象者の健やかな食生活の実現に向けて、科学的根拠と高い倫理観に基づき判断し、対象者と信頼関係を築き、課題の解決につなげることができる
  4. 社会情勢や食環境の変化を察知し、互いを尊重しながら多様な意見を融合させ、より良い社会を創造することができる

学修成果

①信頼される職業人として自己を成長させる力
  ①-1自己管理力

  ①-2職業倫理

②知識やスキルを活用するための力
  ②-1幅広い知識・技能、教養

  ②-2専門的知識・スキル

  ②-3情報活用能力
  ②-4論理的思考力

③相手によりそい課題を解決する力
  ③-1コミュニケーション能力

  ③-2課題解決力

④多様な人々と協働し未来を切り拓く力
  ④-1課題発見力

  ④-2より良い社会を創造する姿勢

  ④-3チームワーク

2 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

食物栄養学科では、学科の学位授与の方針に掲げた学修目標を達成するために、教育課程を編成・実施し、学修成果を評価します。

編成

学科の学修目標を達成するために、コモンベーシックス、リベラルアーツ、専門科目の3つの科目群からなる教育課程を体系的に編成します。

①コモンベーシックス
コモンベーシックスは、現代の社会生活を営み、職務を遂行するために不可欠な基本的技能を身に付けるために、外国語、情報処理、キャリア設計、探究の基礎(初年次教育)の科目を開設します。

②リベラルアーツ

リベラルアーツは、建学の精神に基づく豊かな人間性の形成のために、様々な分野の基礎的知識、地域への理解とグローバルな視点、唯一の正解だけではない世界を生きていく力を育むことを目的に、人間の探究、社会の探究、自然の探究の科目を開設します。

③専門科目

専門科目は、食物栄養学の専門的知識およびスキルを体系的に身に付けるために、以下の科目を「食べ物を中心とした科目群」、「人と食べ物をつなぐ科目群」、「人・社会を中心とした科目群」、「卒業研究」に分類して、配置します。

a) 栄養士法施行規則に定める6系列(社会生活と健康、人体の構造と機能、食品と衛生、栄養と健康、栄養の指導、給食の運営)

b) a)を支える専門基礎科目および発展・応用科目、その他の資格課程としてフードスペシャリスト、フードサイエンティスト、栄養教諭(栄養に係る教育に関する科目)の資格取得に必要な科目

c) 学びの集大成としての卒業研究科目

④その他の資格課程
食物栄養学科授業科目の他に、教育職員免許状、司書および秘書士資格を取得するための教職、司書、秘書士に関する授業科目を開設します。

実施

学科の学位授与の方針に掲げた学修目標を達成するために、以下のような教育を実施します。

①知識や技術とともに専門的職業人としての態度や倫理観も重視した教育の実施
初年次教育、キャリア教育を含む教育課程全体を通して、「健康な生活を支える使命感」、「食や生命を預かる責任感」を持ち、専門職を特徴づける態度(公益性・道徳性・専門性)を意識して行動する力を涵養します。
学外での実践活動を伴う科目では、充実した事前・事後指導を実施し、職業人としての態度や行動などにも意識を高め、総合的な力を身に付けることができるようにします。
キャリア教育では、卒業後のキャリアに対する意識を向上させるとともに、キャリア支援セミナーを実施し、希望する進路の達成を支援します。

②幅広い知識やスキルの活用に向けた基礎力の獲得を目指した教育
1年前期は、大学での学修に必要な学びのスタイルの修得を目指した教育を実施します。コモンベーシックス、リベラルアーツでは、情報活用能力や論理的思考力、情報リテラシーなどの基礎を養い、また、デジタル社会に必要なICTの活用方法や数理・データサイエンス・AIの基礎を扱います。
さらに初年次教育では、学生が主体的な学修者として自立するために、プレイスメントテストや不安度調査を活用するとともに、学修ポートフォリオの目的と使い方を指導します。学生が現状を把握し、学修を計画して自己管理する力を涵養するとともに、クラスアドバイザーが中心となり学生の学びのサポートに役立てます。入学前から入学後にかけて補習プログラムを提供し、学修の基礎となる高校までの学びを補完します。
すべての授業科目を可視化した履修系統図を活用して、科目間のつながりを意識したシラバスを作成し、知識やスキルを活用する力を養う授業を展開します。幅広い教養や汎用的技能、「健やかな食をデザインするための力」、「安全で健康的な食やその情報を提供するための知識・スキル」を身に付け、組み合わせて使う力を育てます。

③他者の個性を尊重し課題解決に取り組むことのできる学生主体の教育
講義・演習・実習などの授業形態に応じて、グループワークやプレゼンテーションなどを取り入れた課題解決型の授業を実施します。これにより、他者の理解に努め、他者との意思疎通を図る力、知識・技能・態度を総合的かつ柔軟に活用して課題解決に導く力を育てます。

④地域や実社会とのつながりを重視した実践的な教育
授業科目や課外活動を通して、人や社会と積極的に関わる多様な機会を提供し、チームで協働する力、より良い社会を創造する姿勢を涵養します。
多くの科目で青森について深く学ぶ機会を取り入れ、地域への関心を高め誇りや愛着を持てるようにします(学びの青森化)。また、関連施設と連携し、身につけた知識やスキルを活用して学内の授業と現場をつなげる学びを展開します。
学びを発展・応用する機会として、選択科目の他に食育活動やレシピ開発などを中心とした課外活動プログラムを企画し提供します。短期海外留学プログラムに参加しやすい学事暦となるよう配慮し、希望者に対してプログラムを提供します。

学修成果の評価・把握

成績は、成績評価のガイドラインに従って、「S,A+,A,B+,B,C+,C,D」の8段階で客観的に評価します。また、GPA制度により学生の学修成果を把握し、学修支援などに活用します。

①主要科目習熟度証明
学修歴証明書「主要科目習熟度証明」を、各学期の成績確定後に配付します。各学期に履修した主要科目の分野ごとの習熟度や全体の中の相対的な位置を示します。

②学修ポートフォリオの活用
学修ポートフォリオを用いて、各学期における学修状況の振り返りや学修履歴の記録を促し、今後の学修計画に役立てます。学修ポートフォリオで把握した学修成果は、GPAと併用した各学期の修学指導やキャリア支援に活用します。

③栄養士実力認定試験
栄養士実力認定試験の結果(2年次12月に実施)を、学生の学修成果の評価・把握に活用します。学内基準に達しなかった学生には補習プログラムを実施し、学修成果の獲得を図ります。また、1年次終了時には学内模擬試験を実施し、栄養士実力認定試験の結果と併せて教育課程の改善に活用します。

3 入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

食物栄養学科では、卒業後の自己の目標を明確に持ち、学科の学修成果の獲得に熱意をもって取り組める人を望んでいます。加えて、高等学校での学びや様々な活動に積極的に取り組んだ人を求めています。これらのことを踏まえ、食物栄養学科のアドミッション・ポリシーを以下のように定めます。入学者選抜ではアドミッション・ポリシーに基づき、受験者を多面的・総合的に評価します。

  1. 栄養学および関連領域の知識や技能を身につけ、社会の発展に貢献したい人
  2. 問題に向き合い、高等学校までの学習・経験をいかして、解決方法を考えることができる人
  3. 多様性を尊重し、互いの個性を生かして協働することができる人

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