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教育目的

幼児保育学科は、子どもの育ちと社会の幸福を支える専門的職業人として保育者を位置づけ、「自他に対する人間愛を土台として、より善く生きようとする子どもとその保護者の成長を支え社会に貢献する保育者」を育成することを目的とします。

3つの方針

1 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

幼児保育学科に在学し、学科授業科目よりコモンベーシックス・リベラルアーツ合わせて12単位以上、専門科目40単位以上を含み、合計62単位以上(卒業必修を含む)を修得した者には、学科の学修目標を達成し学修成果を獲得したものとして、短期大学士(幼児保育学)の学位を授与します。

学修目標

  1. 地域社会の一員として仲間と協働し、自発的に課題に取り組むことができる
  2. 文化・芸術・自然を愛することで人間性を高め、多様な価値観を理解することができる
  3. より善い保育の実現に向けて専門的な知識・技能を活用し、子どもの発達と情操の涵養を促すことができる
  4. 子どもや保護者の心に寄り添い、社会の幸せのために学び続けることができる
  5. 必要な情報を精査し、社会に役立てることができる

学修成果

  1. 学修目標による総合的な学びを通して、8つの学修成果を獲得します。
  2. 批判的思考力:複眼的視座により物事を客観的かつ建設的に思考する力
  3. 創造的思考力:柔軟な発想で物事を捉え新しいものを創り出す力
  4. 多様性の理解:多様な価値観を通して共生の在り方を探求する力
  5. 情報活用能力:必要な情報を収集・整理・読解・評価・発信する力
  6. 省察的実践:実践と省察のサイクルを積み重ねて対象を理解していく力
  7. 表現力:感性を育み様々な形で対象に伝える力
  8. 専門的知識・技能:保育の本質と対象を理解しより善い保育を実現する力
  9. 職業倫理:保育者としての誇りと責任をもち子どもの最善の利益を追求する力

2 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

幼児保育学科は、学修目標を達成できるように、教育課程を編成・実施し、学修成果を評価します。

編成

コモンベーシックス、リベラルアーツ、専門科目の3つの科目群からなる教育課程を体系的に編成します。

①コモンベーシックス
コモンベーシックスは、現代の社会生活を営み、職務を遂行するために不可欠な基本的技能を身に付けるため、外国語、情報処理、キャリア設計の科目を開設します。

②リベラルアーツ
リベラルアーツは、建学の精神に基づく豊かな人間性の形成のために、様々な分野の基礎的知識、地域への理解とグローバルな視点、唯一の正解だけではない世界を生きていく力を育むことを目的に、人間の探究、社会の探究、自然の探究の科目を開設します。

③専門科目
専門科目は、幼児保育学の専門的知識およびスキルを体系的に身につけるために、「保育の本質・目的の理解に関する科目」「保育の対象の理解に関する科目」「保育の内容・方法の理解に関する科目」「学外実習」に分類して科目を配置します。また、保育者に必要な資質を深めることを目的として認定絵本士資格、レクリエーションインストラクター資格取得に関する授業科目を配置します。

実施

学科の学位授与の方針に掲げた学修目標を達成するために、以下のような教育を実施します。

①初年次教育、プロフェッショナリズム教育
幼児保育学科の学生として必要な知識と心構えを身につけるために初年次教育を行い、入学当初から学生をサポートします。学科の特色、授業態度やマナー、ICTの活用方法など内容は多岐に渡り、充実した学生生活が送られるよう支援します。また、2年間の教育を通して、保育の専門家として成長していくためのプロフェッショナリズム教育を行います。1年次には基礎的な内容を扱う講義科目を、2年次にはグループワーク、ディスカッション等を含んだ演習科目を多く配置し、学生の専門性の向上を目指しながら、スムーズに短大生活の学びに適応できるよう配慮しています。

②学外実習と実習指導
保育士資格および幼稚園教諭二種免許を取得するための必修科目である学外実習は、本学科における学びを集約し試行する機会です。そのため、実習指導においては、学生の学力だけではなく、保育者としての基本的なマナー、大切にするべきこと(倫理観)も指導の範囲内とします。また、子どもたちと触れ合う機会をより多く持てるよう、1年生の学外実習前までの間に関連施設園での保育体験活動を行っています。2年生の本実習前に行う模擬保育では、実習に向けて実践力を高めるために現役の保育者を講師として招き、保育現場と連携した授業を展開しています。

③表現力を重視した教育活動
毎年、授業としてミュージカルを制作し学外公演を行います。子ども達の感性や表現力を伸ばすためには、保育者自身が表現する喜びとそのための技術を身につけている必要があるという考えのもと、学生の表現活動の集大成として位置づけています。音楽表現、造形表現、身体表現が一体となった総合的な表現力の向上と地域の芸術文化活動への貢献を目指します。また、教育課程に認定絵本士養成講座を開設することにより、児童文化財への理解を深め、地域で活躍する絵本の専門家としての知識・技能・感性を育成します。

④自然や子どもたちとの対話を重視した教育活動
本学敷地内には木立と小川からなるビオトープがあり、メダカやトンボ、どんぐりといった多様な生物を観察することができます。学生が地域の自然に触れる場であると同時に、関連施設の子ども達にとっても大切な自然の遊び場となっています。また、授業や実習の中でも身近な自然環境を考え体験できる場として活発に活用されており、本学科の重要な教育資源となっています。

⑤キャリア支援の充実(編入・進学の支援)
キャリア支援センターと連携し、青森県内外の教育・保育施設の説明会や見学会の実施、卒業生による講話を通じて自らのキャリアについて考える機会を設けます。保育者としての就職、本学専攻科や他大学への編入・進学等、学生が望む進路を選択できるよう支援していきます。

⑥サークル活動、課外活動の充実
本学科では週に一度、サークル、ボランティアなどの課外活動に取り組むための時間を確保しています。課外活動は学内外で子どもと関わるもの、スポーツに関するもの、地域の方や留学生と交流を図るものなど多岐にわたっています。こうした活動は、学生の日頃の学びを発展的に応用させる機会や新たな興味関心に気づく体験の場となっています。

⑦グローバル教育の推進
長期休暇を利用した短期海外留学プログラムへの参加が可能です。留学にあたって、希望者は、国際交流センターでの語学研修プログラムを受けることができます。また、協定校との連携より海外の幼児教育の実際について講話やオンライン講義を実施するなど、学園内の留学生との交流活動も行われています。日本との文化の違いに触れるグローバルな学びが充実しています。

⑧地域との連携による教育
授業や課外活動では、キャンパス内の関連施設の他、様々な地域団体や教育機関と連携しながら教育活動を展開しています。絵本の読み聞かせ活動や市内の小学校等での支援活動を通して、多くの人と交流し、専門的な視野を広げます。また、専門科目を中心に「青森」にちなんだ内容を取りあげることで、「青森」の理解を深め地域で活躍する人材を育成します(学びの青森化)。

学修成果の評価・把握

成績は、成績評価のガイドラインに従って、「S,A+,A,B+,B,C+,C,D」の8段階で客観的に評価します。また、GPA制度により学生の学修成果を把握し、様々な支援に活用します。
セメスターごとに学修歴証明書 「主要科目習熟度証明書」を配布し、科目群ごとの習熟度を可視化します。学修成果を学修ポートフォリオに随時記入し蓄積することで、2年間の成績の他、課外活動の記録や資格取得等の成果等を多面的に把握することができます。学修ポートフォリオで把握した学修成果を、学修計画の構想や学修支援、キャリア支援に役立てます。また、保育分野の模擬試験の他、カワイピアノグレードテスト等の外部テストを取り入れることで、教育課程内外において学生を多面的に評価する体制を確立しています。

3 入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

幼児保育学科では、卒業後の自己の目標を明確に持ち、学科の学修成果の獲得に熱意をもって取り組める人を望んでいます。加えて、高等学校での学びや様々な活動に積極的に取り組んだ人を求めています。これらのことを踏まえ、幼児保育学科のアドミッション・ポリシーを以下のように定めます。入学者選抜ではアドミッション・ポリシーに基づき、受験者を多面的・総合的に評価します。

  1. 入学後の学修に必要な学力を有するとともに、多様な価値観を通して学びを深められる人
  2. 子どもを取り巻く社会や教育に関心があり、保育者になりたいという意志をもつ人豊かな感性と愛情をもって子どもの成長と幸せを支えようとする人

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