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1 ディプロマ・ポリシー【学修成果】(学位授与の方針)

公正かつ厳正な成績評価を行い、2年以上在学し学科授業科目より総合教育科目12単位以上、専門科目50単位以上を含み、合計70単位以上を修得した者には学修成果を満たした者として、短期大学士(幼児保育学)の学位を授与します。加えて、それぞれの免許・資格にかかわる教育課程科目の所定の単位を取得した者には、該当する免許・資格の授与あるいは申請に必要な証明書を発行します。

汎用的能力

  1. 社会の一員として、社会の利益や発展のために、自己の良心に従って主体的に取り組む姿勢を示すことができる(態度・志向)
  2. 多文化・異文化、歴史、社会、自然などに関する知識を深め、自己の人間性の向上に役立てることができる(知識・理解)
  3. 問題解決力、対人関係能力、情報活用能力などを、社会生活に役立てることができる(技能・伝達)
  4. 社会全体の幸せを実現するために、他者とともに課題解決に向けて創造的に行動することができる(行動・創造)

専門的能力

  1. 教育・保育の関連法規を遵守し、社会に有為な人材を育成するために、専門職の使命と責任を道徳的に果たすことができる。(態度・志向)
  2. 教育・保育に関する知識体系を身につけ、地元青森を意識しながら、現場における教育・保育に能動的、実践的に役立てることができる。(知識・理解)
  3. 教育・保育現場にふさわしい教育・保育的技能を発揮して子どもたちを導くのと同時に、地元青森を意識しながら、適切な職場環境を構成することができる。(技能・伝達)
  4. 子どもたちの幸せのために、仲間と協働し、自発性を促す理想的な教育・保育環境や教育・保育方法を創造することができる。(行動・創造)

2 カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

幼児保育学科では、汎用性能力と専門的能力を修得するために、総合教育科目と専門教育科目を連携させ、カリキュラムを体系的に編成・実施・評価します。

編成

総合教育科目

コモンベーシックスでは、外国語、情報処理、キャリア設計の科目をもとに編成します。
外国語ではコミュニケーション・スキル、情報処理ではICTスキル、キャリア設計では職業観や社会人基礎力を育成します。
また、教養科目では、幅広い教養を学び、人間性の向上を目的に、人間の理解、現代社会と国際理解、科学技術と環境の理解の科目群を設置します。
現代社会と国際理解の科目の「郷土と文化」では、郷土の祭りである青森ねぶたの由来や歴史を学ぶとともに、囃子を習得し、青森ねぶた祭の合同運行に、学園のねぶたとして参加し、青森ねぶた祭への理解を深めます。

専門教育科目

専門教育科目では、保育士資格における専門教育科目と選択必修科目、幼稚園教諭二種免許における教科に関する科目と教職に関する科目を中心に編成します。
二年間の学びにおいて、1年次を専門職に必要な基礎力育成期、2年次を応用実践力育成期ととらえ、1年次にはより基礎的な内容を扱う講義科目を、2年次にはグループワーク、ディスカッション等を含んだ演習科目を多く配置しています。
選択科目として、学生の興味関心に応じた専門の学びを支援するための科目も用意されており、専門職としてのさらなる能力の開発を可能にしています。
教育実習や保育所実習、施設実習は、1年次の授業がすべて終わった後に日程が組まれており、それまでの学びを実習で確認することが可能になっています。
初年次教育は1年次の教育課程全体を通じておこなうこととされ、該当する科目ごとにその内容が定められています。
初年次教育によって、学生が高校との違いに戸惑わずに短大の学びに適応できるように配慮します。また、プロフェッショナリズム教育は2年間の教育課程全体を通じておこなうこととされ、こちらも該当する科目ごとにその内容が定められています。
プロフェッショナリズム教育を経て、学生は保育の専門家として二年間かけて成長していきます。くわえて、これらすべての科目に共通して、本学科は「学びの青森化」に取り組み、ほぼすべての科目で「地元青森」に関連づけて学ぶことを実行しています。
本学科の学びの集大成として学生は「特別研究」を履修し、個人もしくはグループの興味関心に従って、研究テーマを定め論文を作成します。学生は2年次の大半をかけ研究に努力し、年末の特別研究発表会の準備をします。
レクリエーションインストラクター資格の取得を希望する学生のために、本学科では専門教育科目を設置します。

実施

基本方針

幼児保育学科の教員は、短期大学全体のカリキュラム・ポリシーを念頭に、専門分野における研究活動を推進するとともに、教育力の向上に努めます。そして、教育の実施に対する基本方針を次のように定めます。

  1. 学生の模範となるように教育愛をもって学生と向きあい指導します。
  2. 教育活動に必要な知見と経験を積むことで、充実した授業を行います。
  3. 学生の主体性を尊重し、真の人間形成の支援ができる教育を実施します。

実施上の工夫

教育課程の実施に際しては、学生の学びが円滑に進められるように以下のような特色ある工夫をおこないます。

  1. シラバスの作成
    科目ごとに担当教員がシラバスを作成し、当該科目の到達目標や進度についてあらかじめ学生が準備できるようにします。また、授業はシラバスに沿って運営され、評価はシラバスの記載に沿って出されます。シラバスは教員と学生との間の契約として、適切に履行できるように配慮します。
  2. 学外実習と実習指導の充実
    専門職に就くために必修とされる学外実習については、短期大学におけるすべての学びをそこに集約し、試行する機会とみなします。また、その事前指導、事後指導をおこなう実習指導においては、学生の学力だけではなく、精神的な素養全般も指導の範囲内にあります。
  3. 診断的評価の実施
    学生の円滑な学びのために、診断的評価を行います。入学時にはプレイスメントテストが行われ、高校までの学びの達成状況が確認されます。このテストで一定の評価を下回る学生は、アカデミックライティング等の高校までの学びの補習的プログラム(リメディアル)を受け、成果確認テストによって実力をつけます。
  4. アクティブラーニング
    学生の深く主体的な学びがおこなえるように、多くの科目においてアクティブラーニングを実施します。学生が講義中に受け身の姿勢で教員の話を聞き続けるだけにならないように、科目の特徴を生かしたやり方で様々な形態のアクティブラーニングの手法を工夫します。
  5. キャリア支援の充実
    学生の学びが将来の就職へとつながるように、キャリア支援センターやクラスアドバイザーが連携し、キャリアプランニングの講義をおこないます。地元の教育・保育施設を招いた説明会の実施など、実践的な学びの機会となるように配慮されています。
  6. 特色ある教育活動
    学生の表現活動の集大成として地域施設などでミュージカルの公演を行います。保育者は子どもたちの前で表現者として活動するという視点から、演技、造形、音楽の融合した有機的な表現活動を体験する貴重な機会として運用されます。
  7. サークル活動の充実
    幼児保育学科では週に一コマ程度サークル・ボランティア活動の時間が確保されています。この時間は、学生の日頃の学びを発展的に応用させる機会としての意味だけでなく、自分の良い点や関心に気づくために体験の幅を広げるという意味もあります。
  8. 留学プログラムへの配慮
    長期休暇を利用した短期プログラムの参加が可能です。学生が短期留学に参加しやすいように学事歴が策定されます。また希望者は、国際交流センターの語学研修プログラムを受けることができます。
  9. 編入学・進学支援
    幼児保育学科における二年間の課程を修了した後に、他大学に編入し社会福祉士などの資格取得を目指すことができます。また、幼児保育学科専攻科福祉専攻に進学して介護福祉士の資格取得を目指すこともできます。

評価

成績評価は、「S,A+,A,B+,B,C+,C,D」8段階の「グレード・ポイント・アベレージ制度」(GPA制度)を導入し、客観的な評価基準を適用します。
多様な観点を成績評価に取り入れ、試験による知識や技能だけでなく、日常的な学びに対する姿勢も評価します。
また、専門分野の外部テストの他、カワイピアノグレードテスト、幼児体育指導者検定、JFAキッズリーダー等、様々な外部テストを取り入れることで、教育課程内外において学生を多面的に評価する体制が確立しています。
 

学修成果の自己評価・把握

学生はセメスターごとに配布されるGPAチャートをうけとり、学修分野ごとの習熟度や全体の中での相対的な位置を確認します。この振り返りによって、学生の学びはPDCAサイクルにのり、卒業までに随時、自分の学修状況のチェックを適切に進め、学習計画を構想する機会をえることになります。これを活用した、教職実践演習の「履修カルテ」(2年次後期)では教員としての資質能力を自己評価シートを併用して振かえり、卒業までの課題を明らかにします。本学科ではこのようにして学生の自己評価が円滑に進められるようにしています。

3 アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

幼児保育学科では、短期大学全体のアドミッション・ポリシーを念頭に、本学科にふさわしい入学者像を以下のように設定します。入学者選抜では、高校の学びの定着度合いを試すだけでなく、入学志望者ごとに今後どれくらい努力できるかという意欲を多面的・総合的に評価します。

  1. 保育者になるために一所懸命学び、子どもたちへ愛情を注ぎ教育・保育をしようとする人
  2. 高校までの学びを確実にし、今後は自ら学び、何事にも向上心をもって行動することのできる人
  3. 自分の意志で社会やその人々と交流し、教育・保育の分野で貢献することのできる人

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