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投稿日:2025.04.30

教養教育の再編(リベラルアーツ教育、学部横断教育の展開)について

青森中央短期大学・青森中央学院大学では、令和7年度よりこれからの時代を見据え、備えておくべき能力に沿った教養教育の再編を行いました。
教養教育は、大きくコモンベーシックスとリベラルアーツからなり、それぞれの定義を以下の通り定めています。

再編前

再編後

■コモンベーシックスの定義

学校法人青森田中学園では、コモンベーシックスを、「現代の社会生活を営み、職務の遂行に不可欠な基本的技能」と定義します。

■青森田中学園リベラルアーツ教育の定義

学校法人青森田中学園では、リベラルアーツ教育を、「建学の精神に基づく豊かな人間性の形成のために様々な分野の基礎的知識を学び、地域への理解とグローバルな視点を養うとともに、論理的思考力、判断力、主体性、倫理観、多様性への理解などを発展させる唯一の正解だけではない世界を生きていく力を育む教育」と定義します。 本定義に基づき、人間の探究、社会の探究、自然の探究を科目群として定めます。

※各学部学科において、独自に設置される科目を除く

再編によって、新設した特徴ある科目をご紹介します。

①データサイエンス・AI基礎

現代社会において、データ分析能力を中心とした「データサイエンス・AIリテラシー」を修得することは重要です。日本政府は2019年6月にAI戦略2019を発表し、「数理・データサイエンス・AI」の基礎などの必要な力をすべての国民が育むべきとしています。本学としてもこれからの時代に必須の教育と捉え、全学生の必修科目として新設しました。本科目の受講により、(1)データサイエンスの基礎知識、(2)パソコンを使用した実践力を修得できます。

②科学リテラシーと批判的思考

虚偽情報(フェイクニュース)が氾濫する現代社会において、それらに騙されないだけのリテラシーや批判的思考力を身につける必要があります。本科目では、虚偽情報が社会に与える影響、虚偽情報の具体的な実例、わたしたちが誤った認識をもってしまう原因・メカニズムや誤謬論法などの学習を通して、情報の真偽を見分けることに意識的に取り組もうとするものである。講義は、認識論・科学論・論理学等を根底に据えながら、青森中央学院大学・青森中央短期大学における情報処理、危機管理学、食品化学、医学、環境学、統計学といった各分野の専門家たちが連携して構成する学際的科目となっています。

また、上記の特徴ある科目の新設に加え、これまで単独の学部・学科で開講していた科目を他学部・学科の学生にも履修できるようにすることで、学生の学びの選択肢を増やしています。

本学では、これからの時代を支える人材として共通に備えておくべき知識・能力を育んでまいります。


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