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投稿日:2024.08.21

幼児教育セミナー:「幼児期における豊かな自然体験の意義と実践」実施レポート

本学では敷地内にビオトープを設置し、附属幼稚園と連携して「地域の自然を活用した保育および保育者の養成」に力を入れています。

本セミナーは、青森中央短期大学附属第一幼稚園で採択された緑の少年団活用促進事業の助成金を活用し、本学と附属幼稚園が連携して、地域の保育実践者を対象に、青森の豊かな自然を活用した保育の意義・重要性の普及を図ることを目的として開催されました。

講師に、日本シェアリングネイチャー協会 理事でネイチャーゲームトレーナーの(さり)()ゆかり先生をお迎えし、自然を活用した幼児教育を学び、その効果と自然遊び手法「ネイチャーゲーム®」を体験しました。

午前の自然遊び体験には園児41名と附属幼稚園の先生40名、午後のセミナーには一般の方を含む49名の方にご参加いただきました。

午前は自然遊び体験

午前中は附属幼稚園の園児と講師が本学ビオトープにて自然遊び体験を実施しました。附属幼稚園の保育教諭を含む地域の保育実践者が見学者として参加し、体験の様子を観察して、幼児に対する自然遊びの指導法を学修しました。

はじめに園児が「ビオトープの唄」を合唱

本学幼児保育学科学科長の前田美樹先生が作詞・作曲した「ビオトープの唄」を園児と一緒に合唱しました。

 

ビオトープにて「探検ルーペ」でカラー探し

ビオトープにある緑や茶色、ピンクや紫などのカラーを探して、園児が「探検ルーペ」を覗きながら探検しました。

保育実践者の皆さんは、講師が園児と接する様子を実際に見ながら、自然での遊ばせ方や、幼児を主体的な遊びに導くための声がけのポイント、自然遊びで得られる幼児の気づきなど、メモを取りながら観察していました。

 

午後は去田先生による講演会

まず、主催者である青森中央短期大学附属第一幼稚園の赤坂裕子園長より、セミナーの趣旨や概要を含めたご挨拶がありました。

去田先生の講演では、子どもたちが知識や年齢に関係なくそれぞれの感覚で自然とふれあい、そして展開できるネイチャーゲーム®の特徴やその効果、幼児に対する実践事例について、ゲームを交えながらご説明いただきました。

挨拶をする赤坂園長

講師の去田先生

まとめ

ネイチャーゲーム®は、ただ遊ぶことが目的だけでなく、蜂や危険な虫から自分の身は自分で守れる指導も含まれています。また、子どもの気づく力や考える力、そして学びに向かう力を育み、子どもだけでなく携わる先生や大人も一緒に楽しむことができ、参加者からも「楽しい」「考える力が養われる」などの感想が寄せられました。

また、年間を通して自然に触れることで、自然への愛着がわき、その感覚を共有・共感しながら、他者への思いやりや協力ができる子どもへ成長を促す効果もあります。

日々の体験の積み重ねが子どもの成長の基礎となることを学びました。

参加者からは、「さっそく園で実践したい」といった声が複数聞かれ、すぐに実践可能な幼児教育のヒントがつまったセミナーとなりました。

本学では、地域の自然を活用した保育の普及に向け、本セミナーのような学修機会を今後も提供してまいります。


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