特長:食物栄養学科

特長:食物栄養学科

教育目標

食物栄養学科では、短期大学全体のディプロマ・ポリシーを念頭に置いて、栄養士を「栄養学に関する知識や技能をツールとして社会の発展(人びとの健康の維持・増進)に貢献する専門職」ととらえ、「根拠に基づきながらも対象者によりそった栄養の指導と給食の提供をできる栄養士」の育成することを目標とします。この栄養士像を達成するためには、栄養の指導や給食の運営、栄養や健康に関する知識や技能だけでなく、関連領域である現代社会の状況・人体の構造や機能・食品素材などに対する幅広い知識や技能も不可欠です。これらの知識や技能を体系的に組み合わせて、食べ物と人体・社会との相互の関係性を深く考えることにより、根拠に基づいた科学的な判断を下すことができるようになります。一方、対象者によりそうためには、豊かな人間性を身につけることが欠かせません。豊かな人間性は、多様な価値観に触れ、幅広い教養を身につけることによって培われます。大学生活のさまざまな場面で多様な価値観に触れ、幅広く教養を学ぶ機会を提供し、豊かな人間性の形成を支援します。「根拠に基づきながらも対象者によりそった栄養の指導と給食の提供をできる栄養士」の育成を実現するために、以下のように「ディプロマ・ポリシー(学修成果)」および「カリキュラム・ポリシー」を定めます。

ディプロマ・ポリシー【学修成果】(学位授与の方針)

公正かつ厳正な成績評価を行い、2年以上在学し学科授業科目より総合教育科目12単位以上、専門科目50単位以上を含み、合計70単位以上(卒業必修を含む)を修得した者には学修成果を獲得した者として短期大学士(食物栄養学)の学位を授与します。加えて、それぞれの免許・資格にかかわる教育課程科目の所定の単位を取得した者には、該当する免許・資格の授与あるいは申請に必要な証明書を発行します。
[態度・志向]
① 社会の一員として、社会の利益や発展のために、自己の良心に従って主体的に取り組む姿勢を示すことができる。(汎用的能力)
② 栄養・食品衛生関連法規を遵守し、労力を惜しまずに専門職としての使命と責任を道徳的に果すことができる。(専門的能力)
[知識・理解]
① 多文化・異文化、歴史、社会、自然などに関する知識を深め、自己の人間性の向上に役立てることができる。(汎用的能力)
② 栄養の指導・給食の運営および関連領域の知識を体系的に理解し、地元青森の現状と関連づけて解釈できる。(専門的能力)
[技能・伝達]
① 問題解決力、対人関係能力、情報活用能力などを、社会生活に役立てることができる。(汎用的能力)
② 栄養の指導・給食の運営および関連領域の技能や手法を地元青森の現状を踏まえて適切に発揮することができる。(専門的能力)
[行動・創造]
① 社会全体の幸せを実現するために、他者とともに課題解決に向けて創造的に行動することができる。(汎用的能力)
② 修得した知識や技能を自発的に高め、食を通して人々の健康の維持・増進に貢献することができる。(専門的能力)

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

食物栄養学科では、汎用的能力と専門的能力を修得するために、総合教育科目と専門教育科目を連携させ、カリキュラムを体系的に編成・実施・評価します。
【編成】
[総合教育科目]
コモンベーシックスでは、外国語、情報処理、キャリア設計の科目をもとに編成します。外国語ではコミュニケーション・スキル、情報処理ではICTスキル、キャリア設計では職業観や社会人基礎力を育成します。
教養科目では、幅広い教養を学び、人間性の向上を目的に、人間の理解、現代社会と国際理解、科学技術と環境の理解の科目群を設置します。現代社会と国際理解の科目の郷土と文化では、郷土の祭りである青森ねぶたの由来や歴史を学ぶとともに、囃子や手踊りを修得し、青森ねぶた祭りの合同運行に、学園のねぶたとして参加し、青森ねぶた祭りへの理解を深めます。就職に対する意識を向上させ、修得する必要のある能力を実感させることを目的とし、インターンシップAおよびインターンシップBを設置します。さらに、国際理解を深めるために、本学園の国際交流センターが企画する海外研修プログラムへの参加を海外研修として設置します。
[専門教育科目]
専門教育科目は、栄養士法施行規則に定める「社会生活と健康に関する科目」、「人体の構造と機能に関する科目」、「食品と衛生に関する科目」、「栄養と健康に関する科目」、「栄養の指導に関する科目」、「給食の運営に関する科目」の6系列を中心に編成します。
専門教育科目へスムーズに移行できるように専門科目の基礎を学ぶために、食事計画論、給食管理基礎実習、食品学基礎実験を1年次前期に設置します。食事計画論では、献立作成の基礎などを学びます。給食管理基礎実習では、厨房作業の基礎や厨房機器の扱い方などを学びます。食品学基礎実験では、食品に関する基本的な実験を通して化学の知識をふり返ります。
選択科目として、調理技能の更なる向上を目的とした調理学実習Ⅲを設置します。専門的な実践力を向上させることを目的とし、食育活動を実践的に学ぶ食育実践演習と、臨床栄養分野における栄養指導を実践的に学ぶ臨床栄養教育実践演習を設置します。
大学での学びのスキル(教わる力)を修得することを目的とし、初年次教育科目としてアカデミックスキルズ入門とスタディスキルズⅠを1年次前期に設置します。また、研究活動・実践活動の基本や情報リテラシーを学ぶスタディスキルズⅡを1年次後期に設置します。そして、短期大学の学びの集大成として、問題発見・解決能力、プレゼンテーション・スキル等、総合的な学習経験と創造的思考力を育成することを目的とした特別研究を2年次に設置します。
栄養教諭二種免許の取得しようとする学生に対して、教育職員免許法施行規則に基づく「栄養に係る教育に関する科目」、「教職に関する科目」を設置します。また、より幅広い知識や技能を修得しようとする志の高い学生に対して、フードスペシャリスト課程科目、フードサイエンティスト課程科目を設置します。
【実施】
[基本方針]
食物栄養学科の教員は、建学の精神に基づき、将来ビジョンを実現するために、自己の専門分野における研究活動を推進するとともに、教育力の向上に努めます。そして、教育の実施に対する基本方針を以下に掲げます。
① 結果だけでなく考える過程を重視した学生主体の教育を実施します
② 知識や技術だけでなく専門職業人としての態度や倫理観も重視した教育を実施します
③ コミュニケーションを大切にして学生の個性を尊重した教育を実施します
[実施上の工夫]
教育課程の実施に際しては、学生の学びが円滑に進められるように以下のような特色や工夫を行います。
① 履修系統図とナンバリングの活用
すべての授業科目の科目を可視化し共有できるように履修系統図を活用します。履修系統図では、専門教育科目を「人・社会を中心とする科目群」、「食べ物を中心とする科目群」、「人・社会と食べ物をつなぐ科目群」の3つに分類し、コモンベーシックスとアカデミックスキルズ、教養科目と3つに区分して示します。ナンバリングでは、本学における科目区分をもとに、開設時期、法令等の科目区分を加え、カリキュラムの体系性を可視化します。科目の配置においては、食べ物を中心とする科目を前半に多く配置し、後半に向けて人を中心とした科目を多く配置し、食べ物と人をつないで社会へ貢献することへの意識が向上するように配慮します。
② シラバスの作成
シラバスは、教員間でお互いの授業内容と到達目標を共有し、到達目標が学科の学修成果を網羅していることを確認しながら作成します。授業実施の際も、授業間のつながりを意識しながら進めていきます。
③ 学外実習と事前事後指導
病院、事業所、保育所等で実施する給食管理校外実習では、実習に先立ち、学力、人物ともに確かな者を審議する学科内審査を実施します。学外実習をより充実したものにするために、事前・事後指導を丁寧に実施します。
④ アクティブラーニングの要素を取り入れた授業の展開
学生の主体的な学習を促進するために、すべての科目において、グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなどのアクティブラーニングの要素を取り入れて授業を展開します。少人数学習も積極的に取り入れ、学生の学習の深化に努めます。
⑤ 能力別クラス編成
学生の能力や関心のレベルに対応し、英語Ⅰと情報処理演習Ⅰにおいてはクラス分けテストの結果をもとにクラス分けを実施し、レベルの近い学生で学べるように配慮します。
⑥ 初年次教育・リメディアル教育
初年次教育の一環としてプレイスメントテストや不安度調査などを実施し、学生自身が自分の現状を把握し学習計画を立てやすいようにします。これらの情報はクラスアドバイザーを中心とした学生支援にも活用し、現状把握をより確実なものにし、学生の学びを支援します。高校までの学びの達成状況が不十分な学生には補習的プログラム(リメディアル)を実施し、高校までの学びを補完します。スタディスキルズⅠでは学修ポートフォリオを導入し、少人数グループで実施することで学生の個人差に適した大学での学びのスタイルを確立させます。
⑦ 学びの青森化
設置している科目で可能な限り青森について深く学ぶ機会を取り入れ、青森に対する関心を高め地域への誇りや愛着を持てるようにします。
⑧ キャリア支援
キャリア設計科目(キャリアプランニング)に合わせて、キャリア支援センターが企画する学内企業セミナーやキャリア支援セミナーを実施し、就職への対する意識を向上させると同時に、希望する進路の達成を支援します。
⑨ インターンシッププログラムの充実
事前・事後指導を充実させ、インターンシップ研修を通して社会人に求められる能力などを自覚し、今後の就職活動へ活用できるように支援します。
⑩ 編入学支援
管理栄養士課程などへの編入学希望者に対して、編入学についての情報を提供し、編入学試験対策を個別に実施します。
⑪ 短期海外留学プログラム
国際交流センターが企画する短期海外留学プログラムに参加しやすいように学事歴を策定します。国際交流センターでは、希望者に対して語学研修プログラムを開講しています。
⑫ 課外活動の促進
日頃の学びを発展・応用する機会として、希望者に対して食育活動を中心とした課外活動プログラムを実施します。
⑬ 免許・資格取得のための科目
栄養教諭二種課程、秘書士課程、司書課程を履修しやすいように、時間割を編成します。
⑭ 単位の実質化
単位の実質化と授業時間外の学習時間を確保するために、1年間で履修できる単位の上限を46単位とします。ただし、通算GPAが3.25以上の優秀な学生には、46単位を越えての履修(最大6単位)を認めます。一方、通算GPAが1.75以下の学生については、栄養士課程に専念することを助言します。
⑮ ティーチングポートフォリオの作成
教育活動をふり返るとともに、教育活動を充実することを目的として、学科の専任教員は毎年ティーチングポートフォリオを作成します。ティーチングポートフォリオを学科教員で共有し、組織的な教育活動を充実させます。
【評価】
成績評価は、「S,A+,A,B+,B,C+,C,D」の8段階のGPA制度を導入し、学修成果の質に対応させたGPおよび素点を示した成績評価基準ガイドラインに従って客観的に実施します。
多様な観点を成績評価に取り入れ、試験による知識や技能だけでなく、日常的な学びに対する姿勢も評価します。
全国的なレベルを評価するために、栄養士実力認定試験の結果を活用します。学内基準に達しなかった学生には補習プログラムを実施します。
【学修成果の自己評価・把握】
① 個人成績シート
履修系統図の科目区分に合わせた個人成績シートをセメスターごとに配付し、科目区分ごとの習熟度や全体の中の総体的な位置を確認します。個人成績シートをもとに、自己評価シートを作成し、今後の学習計画に役立てます。科目ごとの成績分布も公表し、科目レベルで自分の学修成果の獲得状況を確認できるようにします。
② 学修ポートフォリオの活用
学生の学修成果を把握する取組として学修ポートフォリオを活用します。把握した学修成果は、修学指導やキャリア支援に活用します。
③ 栄養士実力認定試験
2年次の12月に実施される栄養士実力認定試験の結果をもとに、学修成果の獲得状況を客観的に把握し、今後の教育活動に活用します。1年次終了時には、栄養士実力認定試験の過去問を解答してもらい、栄養士課程の学びの進捗状況を確認します。その結果は、その後の教育活動にも活用します。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

食物栄養学科では、短期大学全体のアドミッション・ポリシーを念頭に置いて、卒業後の自己の目標を明確に持ち、学科のディプロマ・ポリシーに掲げられている能力の獲得に熱意をもって取り組める人を望んでいます。加えて、高等学校での学びやさまざまな活動に積極的に取り組んだ人を求めています。これらのことを踏まえ、食物栄養学科のアドミッション・ポリシーを以下のように定めます。入学者選抜ではアドミッション・ポリシーに基づき、受験者を多面的・総合的に評価します。
① 栄養学および関連領域の知識や技能を身につけ、社会の発展に貢献したい人
② 高等学校までの学習を活かし、物事の中から問題の本質を見極め、解決方法を考えることができる人
③ 多様性を尊重し、互いの個性を生かして協働することができる人
※試験区分ごとの入学者受け入れの方針は別途定めます。